Interior Insupiration

インテリアコーディネートの仕事はしながらもインテリアコーディネーターの資格はとうの昔に失効している変な人が書くお話です。

選ぶということ

私は、商品を選ぶときに
「怖い方を選ぶ」
というのを心がけています。

もちろん選ぶ場面にもよりますが
(お客様の家ではお客様の意思を尊重して
 怖くないほうを選ぶことも当然あります。)


じゃ、
「怖い方」って何?
というと


過去に使った前例がなかったり
さらには失敗した前例があったり
施工が難しかったり
失敗したら大失敗にもなりそうな高額、広範囲な場所
要はリスクが高いもの
でも本当に使いたいものです。

 

例えば、先日つくったモデルルームでは
キッチンの天井に木目のクロスを貼りました。
この木目のクロスは厚みが薄くて
ジョイント部が目立つために
天井や間接照明の光が当たる場所には
適さないと思ったので
使うのが怖かったのですが
色、柄共に これがどうしても
使いたかったのです。

例えば天井などには、
下地のデコボコが目立たないような
発泡系のクロスを貼るのが
一般的な選び方で
木目柄でもエンボスのかかった(デコボコな)
施工の簡単なクロスも考えましたけど

失敗覚悟で結局、
施工の難しい本当に使いたいクロスを
採用しました。


結果、成功したので良かったのですが
使うと決めてからは
何度も「くれぐれもよろしくお願いします」と
現場監督さんにお願いをする日々でした。

現場監督からは
そんなに使うのにビビるなら
使わなきゃいいじゃないですかって
言われたことも…

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今回は上手くいったけど
もしかしたら失敗していたかもしれません。
もし失敗していたら
途方もない罪悪感や恥ずかしさで
寝込んでいたかもしれません。
(実際過去にはそんなこともありました)

でも、最近は
なんとなく成功する確信を持っていることもあるんです
とても微かなものですが、
それに、成功したときのオーラというのは
やはりこのクロスじゃないと出せなかったと
一人、心の中で万歳をしてます。


こんな話を、パートナーに
お酒を飲みながらすることもあるんですが
建築と無関係の仕事をしている彼からは
「家の中でまで挑戦的になるな!」と
言われてしまいます(苦笑)